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原色宇宙人図鑑

ラブランド・フロッグ――カエル男の長い午後

2週間前の夜、若い警官が二足歩行のカエル怪人と対峙した。今日の夜、別の警官が怪人に鉛玉をプレゼントした。明日の朝、確固たるべき統治は窮地に、ニッチもサッチも法治も叡智も及ばぬ驚天動地。ここは多様性ある怪物が跋扈する町オハイオ州ラブランド。真偽を問わなきゃなんでも居る。明後日?そんな先のことはわからない。
お知らせ

増補新装版 オカルト・クロニクル 発売のお知らせ +初版正誤表

2018年。ある一冊の書籍が刊行された。発売日当日から発行部数が少ないがゆえの混乱により、買い占め・転売が横行――書籍ながらに新興国通貨よりも激しい値動きを見せ、投機スジでさえ顔をしかめる相場が続いた。書籍を買えなかった者は浅薄きわまるマネーゲームに義憤の涙を流し、その一方で買えた者は買えた者で、通読に耐えないレベルの誤字脱字に涙した。「私はお金を出して本を買ったはずが、気がつけば初版の校正要員として利用されていたのです」――涙ながらにそんな憤りを語った読者もいた。だが初版だけではなかった。この書は、オカルト界隈の荒廃に戦いを挑んだ読者と著者の記録である。界隈においてまったく無名の弱小サイトが荒廃の中から健全な精神を培い、わずか数年で絶版からの復刊をなし遂げた奇跡を通じ、その原動力となった猜疑心と信奉心そして読者と著者、その子羊たちのもどかしくも屈折した成長の軌跡――はひとまず脇において、さまざまな怪事件を調査したドキュメントである。愛は奇跡を信じる力よ『増補新装版オカルト・クロニクル奇妙な事件奇妙な出来事奇妙な人物』1年と3ヶ月ぶりにサイトが更新された!――と期待された諸兄には残念な...
奇妙な旧世界

ノアの箱舟――大洪水で繋がる世界

ある時、ある男が、ある山の頂近くにて、氷漬けになっていた木材を発見した。人跡もなく草木も生えない極寒の世界、そこで見つかった『加工された木材』その山の名はアララト山。聖書、創世記に語られた場所。そこはノアの箱舟が漂着した高峰。眠っていたのは伝説の船か、神代の遺物か。世界中に残された大洪水伝説が指し示す一つの答え――ノアの箱舟は実在したか?
奇妙な事件

ファフロツキーズ――落ちた魚で昼食を

空から魚が降ってくる。有史以来そんな報告が途絶えない。ときにはカエルが、ときにはコインが、ときには食事が、あるいは血肉が。疑問が議論を呼び、ある謎の解決は新たな謎のはじまりとなる。いったいこの地球で何が起こっているのか。これは予報ハズレの魚に悩まされてきた人類と、謎のファフロツキーズ現象との壮絶な戦いの物語である。
原色宇宙人図鑑

富士市UFO同乗事件――メルセデス星人のケース

友人宅から仕事に向かうため一端帰宅しようとした佐藤氏。疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に乗った宇宙人とコンタクトしてしまう。地球人類をかばいすべての責任を負った佐藤氏に対し、車の主、異星人から言い渡された人類救済の条件とは……。
お知らせ

書籍『オカルト・クロニクル』発売記念トークショウ&サイン会、のお知らせ。

本当は、50部ほどしか売れないと思っていた。
奇妙な旧世界

ヘクサム・ヘッズ――狼男を呼べる石

ある少年が自宅の庭で、奇妙な石を2つ拾った。土を取りのぞいてみれば、それはヒトの首から上をかたどった頭像だった。その日から始まる不可解な現象――誰かが家の中に入ってくる。誰かが家の中に潜んでいる。それは人の形をした動物――。隣人、そして頭像を引き受けた学者のもとにも『狼男』『羊男』が訪れた。ヘクサム・ヘッズ、それは70年代の奇妙な悪夢。
お知らせ

オカルト・クロニクル書籍化のお知らせ +初版正誤表

苦節5年ぐらい。好き勝手にだらだら書いてきた。ビリーバーとなるには信仰心が足りず、懐疑派となるには知性が、否定派となるには信念が足りない。そんな、悠久のゆらぎの中に我々はいる。この書は、オカルト界隈においてまったく無名の辺境サイトが荒廃の中から健全な精神を培い、わずか数年で書籍化をなし遂げた奇跡を通じ、我々『子羊』――導いてくれる羊飼いもおらず、守ってくれる牧羊犬もいない、ただ道に迷い続ける――か弱い子羊たちのもどかしくも屈折した成長の軌跡をあますところなく記録したドキュメントである。振り向いたら明日が見えないよようやくサイトが更新された――と期待された諸兄には残念な話となるが、今回はお知らせです。Twitterのほうで先に情報が回ったことにより既にご存じの方もおられるかも知れませんが、このたび、怪奇秘宝シリーズなどでお世話になっている洋泉社さまから、書籍版『オカルト・クロニクル』が出版していただけることになり、その告知と販促をかねた記事となります。オカルト・クロニクルPostedwithAmakuriat2018.8著:松閣オルタ出版:洋泉社一方的に懐疑するでもなく、盲目的に信じるで...
奇妙な事件

続・井の頭バラバラ殺人事件 ―迷宮の追憶から

ブロック状に切り分けられた遺体。バラバラ殺人のセオリーを逸脱し、骨格や筋肉を無視するかのように、ただ22センチごとに手鋸で切断されていた。冷静に解体され、丁寧に梱包され、未明に遺棄された。多くの謎を残したまま未解決に終わった平成の怪事件、24年目の新証言。
奇妙な事件

バネ足ジャック―スプリンガルドと呼ばれた男

19世紀、霧けむるロンドン。ヴィクトリア朝の夜を、奇怪な存在が闊歩した。それは、よく人を襲い、よく跳ね、よく笑い、よく火も吹いた。屋根から屋根へ、闇から闇へ。スプリンガルド――バネ足ジャック。それは、大英帝国黄金時代の怪奇な伝説。
奇妙な事件

神のいないエデン――フロレアナ島のアダムとイブ

あるひと組のカップルが南海の無人島に降り立った。彼らの目的とする『楽園作り』――各国のメディアが面白おかしくそれを報じ、その成りゆきを見守った。だが世間がコメディだと思っていた物語は、やがてホラーとなり、ミステリーにもなった。春も秋もなく、ただあるのは永遠の夏。手造りの楽園――そこで何があったのか。
UFO事件史

幽霊飛行船騒動――謎の搭乗員たち

19世紀末の空を、謎の船が飛び回った。それは当時、まだ実用化に至っていなかった飛行船。飛んでいるはずのない空の船――奇妙な搭乗員――その報告が、様々な地方で様々な新聞の紙面を賑わせた。謎の飛行船とその搭乗員。彼らはどこから来て、どこへ行ったのか。
奇妙な話

ジャージーデビル――闇に消えた13番目の子

「これ以上、くるしい思いをするなら、いっそ悪魔の子になればいい」リーズ夫人が口走ると、それは現実となった。産婆は見た。馬の頭にコウモリの翼、そして蹄のついた足に長い尾。それは奇怪な悲鳴を上げてリーズ家から飛び出すと、深く、静かな夜の森へ消えていった。ジャージーデビル伝説。それは悪魔として生まれた、リーズ家13番目の子の物語。
人物

フローレンス・フォスター・ジェンキンス―世界一有名な無名歌手

「人々は――私が――歌うことができないと言うかも知れません」音楽の殿堂、数々の名演が行われてきたカーネギーホール。その壇上である日、ある女が伝説となった。素朴なピアノ演奏をバックに、次々に披露されるオペラの難曲。押しかけた観衆は自分がいったい何に直面しているか、よく理解できないでいた。あるものは言った「彼女は、とにかく何かをやった」あるものは言った「彼女の歌声は――そう、輪姦される七面鳥のようだった」
奇妙な事件

井の頭バラバラ殺人事件―迷宮の深淵から

――魚の切り身か、豚肉だと思った。丁寧に梱包されたビニール袋を清掃員が開けてみると、中身は人の足だった。駆けつけた警察による捜索でブロック状に切り分けられた遺体が次々見つかる。その数27パーツ、その寸法22㎝。その動機、その理由、不明。多くの謎を残したまま迷宮入りした平成の怪事件。
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