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奇妙な話

ファティマに降りた聖母――7万人の見た奇跡

牧童の前に現れた聖母は天を背負い、言った。これから言うことは、誰にも喋ってはなりません――。恐ろしい3つ預言を残し、遠からず訪れる牧童の死を予告し、そして集まった7万人の前で奇蹟を起こして見せた。ローマ教皇が卒倒し、バチカンが隠匿し続けた第3の預言。そして踊る太陽の奇蹟。あの日、ファティマで何が起こったか。
奇妙な事件

ワイオミング事件―真実はフィクションの中に

ニュース番組の映像が乱れ、唐突に奇妙な映像が始まった。『333-333-333 これから特別なプレゼンテーションを行う』浮遊感のある音楽とともに、映像が視聴者に語りかけた。お前は病気だ。お前は道を見失った――と。そしてなんら具体的な『提案』もないまま映像は途切れ、事態に気付かないニュースキャスターが平然と選挙戦の行方にコメントする。電波ジャック、ワイオミング事件。真実はどこにあるか。FromWyomingwithhate.アメリカはワイオミング州。のどかな中西部――その中でもとりわけのどかなニオブララ郡の小さなテレビ局で事件は起こった。ローカルニュースの放送中に映像が乱れ、奇妙な映像が映し出された。不気味な人物と幾つかの文章からなるその映像は、なんらかの『表明』かと思われた。以下の映像がその時のものである。簡易的な字幕もつけておいた。この6分ほどの『特別なプレゼンテーション』が放送局が意図しない形で流れてしまった。当時、この映像をリアルタイムで見た者は嘔吐や頭痛などの体調不良をきたし、病院へ駆け込んだものもいた。もちろん「あの気味悪い放送はなんだ!」とテレビ局への苦情も殺到したという。...
人物

椋平は虹を見たか――地震予知に捧げた人生

「アスアサイヅ四ジジシンアルムクヒラ」電報を受け取った科学者は気にも留めなかった。明けて翌日、科学者は戦慄することになる。『伊豆地方大地震惨劇』死者及び行方不明者272名――。椋平青年の予言した通りの時間、予言した通りの場所だった。調査に当たったある科学者は頭を抱える。「彼自身を全て信じることは出来ない。だが、何かが、必ず何かがあるんだ」と。
奇妙な話

獣人ヒバゴン ― 昭和の闇に消えた幻の怪物

『謎の怪物あらわる!』奇怪なニュースが全国紙を賑わせた。神話が息づく中国地方の山奥で直立二足歩行する獣人が目撃された、と。目撃報告は増え続け、さまざまな人々が現地に押しかけた。そして、怪物はある日を境にパタリと消えた。謎の獣人、ヒバゴンは何処へいったか。
奇妙な事件

八丈島火葬場七体人骨事件 ― 解かれなかったミステリー

ある朝、火葬場の炉内にて、無断で燃やされた七体の人骨が発見される。警察が調べるも、不可解な事実ばかりが浮かび上がった。これは誰か? 誰でもない。どこから? どこでもない。有識者は言った。「まただ」と。また、祟りが降りかかったのだ、と。島に伝わる伝説と絡み合い、複雑怪奇な展開を見せた未解決の怪事件。
奇妙な旧世界

ヤクート死の谷の謎―永久凍土に眠る大鍋

広大な永久凍土の片隅。『死の谷』と呼ばれる禁足地。そこで学者は奇妙な構造物を発見した。それは半分地面に埋もれ、地面から突出した部分だけを見れば巨大な鍋のように見えた。様々な人たちが訪れ、他にも不可解な構造物が発見される。様々な観察、様々な発見、だが、それらはさらなる謎を呼ぶだけだった。誰が作ったのか。いつ作られたのか。雪深い極北の地、封印は凍っているか。ここは声の凍る国東シベリアの奥地に位置するヤクート地方、世界有数の『極寒の地』として知られる辺境。この地では、囁き声も叫び声も、相手に届かないまま唇の先で凍るとされる。凍結したそれらは極寒期が終わるとゆっくりと溶けて、短い春の騒がしさを後押しするのだという。1859年。そんな極北に1人の科学者があった。博物学、地理学、そして人類学の専門家、リヒャルト・マーク(外部)教授だ。当時ドルパート大学(現在のタルトゥ大学)で教鞭を執っていたマーク教授はロシア地理学会から、「ながらく未踏の地であったヤクート地方を調査して欲しい」との依頼を受け、ビリュイ川流域の学術的調査に赴いていた。そうして何度も繰り返された遠征で得た調査結果を、『Vilyuysk...
奇妙な事件

毒ガスの香る町―消えた怪人マッド・ガッサー

夜もふけたころ。ふと目を覚ますと、どこからか甘い匂いがする。それはどんどん濃くなって、やがて吐き気を催させる。ある人は嘔吐し、頭痛にのたうち回り、ある人は意識不明に陥り人工呼吸で蘇生された。目撃者は言う。全身黒ずくめの不審者がいた。騒ぎの直後に去っていった。窓の外にいた。人々を毒ガスで襲った夜の徘徊者――マッド・ガッサー。怪人、狂人、ご用心。
人物

誰も知らない、世界最長の物語―ヘンリー・ダーガーの秘密

ある老人が亡くなった。彼には友人も身寄りもなく、彼を知る者は、彼の名前しか知らないと言った。彼の部屋を片付けようとしたアパートの管理人はそこで、異様なものを発見する。300枚を超える巨大な極彩色のイラスト、膨大な1万5000ページに及ぶテキスト。そのテキストにはタイトルがあった。『非現実の王国で』これは、誰も知らない、世界で一番長い物語。
奇妙な旧世界

ラピュタは本当にあったのか―空飛ぶ城塞伝説

空を見上げれば、城が飛んでいる。龍の巣の中に廃墟となった街が隠れている。それらはファンタジーの世界だけに存在すると人は言う。だが本当にそうなのだろうか?様々な文献から『空飛ぶ街』伝説を追ってみよう。
奇妙な事件

熊取町7人連続怪死事件―初七日に友が呼ぶ

シンナー遊びの果てに1人が池で溺死した。まもなく、その友人も死んだ。そして死が感染する。その先輩、友人、同級生。一週間ごとに次々と、一週間ごとに淡々と。1.2km圏内に死が連鎖した。7人目の死者が出たとき、誰かが言った。「自殺は9人まで続く」「次はアイツだ」と。そして、亡くなる直前1人の少女が血まみれでうったえた言葉――「違う、違う」。あの静かな初夏、熊取町で何があったのか。
奇妙な事件

セイラム魔女裁判―清廉潔白のグロテスク

少女たちが被告とされた女を指差しながら悲鳴をあげる。その女が魔術を使っている、と。少女たちの全身は痙攣し、法廷の床にのたうち回った。およそ常人らしからぬ形に手足が捻れた。被告が身振り手振りに自らの潔白を主張すると、その手足の動きと寸分たがわぬ動きを少女たちが見せる。異様な光景だった。「そして、無実の女たちが魔女として吊された」そう研究家は言う。その一方で「だがその中に本物の魔女もいた」とも。黒歴史の村セイラムにいったい何があったのか。
奇妙な事件

ミイラ漂流船――良栄丸の怪奇

広大な海の波間に漂っていた漁船。廃船のような船体。甲板に散らばる海鳥の羽。そして遺体。干涸らび、白骨化した者、腕や足を欠損した者。失われた腕を探せば、コンロに乗せられた石油缶の中にあった。人食い船、発見さる――各社紙面に記事が躍った。目撃者は言う。いつだか我々は遭難船だと思い近づいたが、いくら呼びかけても乗員は虚ろに立ち尽くし反応しなかった。だから馬鹿らしくなって立ち去ったのだ――と。
奇妙な旧世界

プマプンク遺跡――失われたオーバーテクノロジー

驚くスペイン人征服者に原住民は笑って言った。作ったのは我々じゃない、ここは我々が来るより遙か昔に建てられのだ――と。ここは巨人がラッパの音を使って一晩で作ったのだ――と。学者も言う。「確かに1万5千年前、ギザのピラミッドより1万年以上古い、最終氷期、後期石器時代。だが……あり得ない」超古代テクノロジーの証が残る場所、そこは天空の廃墟プマプンク。
奇妙な事件

坪野鉱泉肝試し失踪事件――消えた2人と消えた真実

心霊スポットに行ったきり2度と戻らなかった――。怪談話のテンプレートとも言える話の流れ。それを地で行く事件があった。若い女性が2人、有名な廃墟へ肝試しへ行き、消えた。車ごと忽然と、跡形もなく。恐怖の都市伝説となった失踪事件。まとわりついた誇張やデマ、その誤ったヴェールの向こうに何が隠れているのか。
人物

東京ローズ――誰が伝説の魔女だったか

「貴方の奥さんは今ごろ他の男に抱かれているわ」二次大戦中、戦意喪失を狙って行われたNHKによる米軍への謀略放送。謎の女子アナは上品な口調で下品な言葉を繰り、予言めいた発言までした。魔女とまで呼ばれた女、東京ローズは誰だったのか。
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