富士市UFO同乗事件――メルセデス星人のケース

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友人宅から仕事に向かうため一端帰宅しようとした佐藤氏。疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に乗った宇宙人とコンタクトしてしまう。地球人類をかばいすべての責任を負った佐藤氏に対し、車の主、異星人から言い渡された人類救済の条件とは……。

The best or nothing 最善か無か

1974年。今から44年前、ウォーターゲート事件でニクソンが大統領の座を追われた。史上稀に見る大騒動だった。

『市民ケーン』のモデルとなった新聞王ハーストの孫娘――パトリシアが極左グループに誘拐された。彼女はそのグループに加わり、親を「ファシストの豚」呼ばわりし、物議をかもした。

ヨーロッパは西ドイツでも、時の首相ブラントの個人秘書ギュンター・ギヨームが、東ドイツから計画的に送り込まれたスパイであり、政府の内部情報を東側に送っていたことが発覚。首相が引責辞任する事態にまで発展している。

時は冷戦下、対立につぐ対立、例によって世界は混乱の中にあった。盲目は反目へ、沈黙は慟哭へ、それぞれが好ましからざる変化のさなかにあった。
日本においては永谷園がインスタント味噌汁あさげを売り出している。

そんな混沌とした時代、霊峰富士山を北方に擁する静岡県富士市。5月26日。
トラック運転手の佐藤和俊氏(42)は国鉄富士駅に近い友人宅を訪れていた。

夜もふけた0時30分ごろ、仕事に向かうため友人宅を出た佐藤氏だったが、そこでふと奇妙なことに気がついた。

氏が車を停めたのは小規模な袋小路の入口にあたる場所で、道幅は非常に狭く、一台でも停車していると側方のスリ抜けは不可能な場所。そして一台、佐藤氏の車が駐車されていた。
なのに、佐藤氏の車に閉じ込められる形で袋小路のなかに高級車が停車している。

それは、ベンツ。黒塗りのメルセデス。

こんなすごい外車、誰が乗っているのだろう
佐藤氏はそう思った。さらに「どうやって自分の車をスリ抜けて停車を?」自分が停めたとき、このような車はなかったぞ、と。

不審に思いながらもベンツの脇を過ぎて佐藤氏が自分の車へ向かい――鍵を開けたとき、ベンツから2人の男が降りてきた。

こんばんは」そして「おたくが佐藤さんですね

現れた男は身長175cmと160cmほどで、話しかけてきたのは175cmのほうだった。

このファースト・コンタクトの際、佐藤氏は『男たち』にそれほど警戒心をいだかなかった。普通なら、唐突に現れた見知らぬ人物が自分の名を知っていることに気味悪さを感じるところだろうが佐藤氏は違った。

氏は以前、富士市で何度かUFOを目撃しており、『名も知れぬ誰か』の来訪には慣れっ子だったからだ。
実際、この時期、1974年初頭から静岡市から富士市にかけて小規模なUFOフラップ(集中目撃)が起きており、テレビ静岡、静岡新聞、プレイボーイ――そしてUFOロジストたちが大挙して取材に押しかけていた。

少なくとも、プレイボーイ編集部はフランス文学者で著名なUFO研究家でもある平野威馬雄氏から情報提供を受けたとあり、『日本怪奇名所案内(1976)』によれば、この時期に芸術家の横尾忠則氏、および超能力者――トリックがバレる前の関口淳少年も日本平で幾度もUFOを見たと主張している。

かくして色々と思うところの多い人名が散見されるものの、ソレはさておき、それだけ当時当地がUFOに関心を向ける者たちの注目を浴びていたのは分かる。

この時期――1974年~1975年の静岡新聞をみれば、UFO関連記事をそれほど苦労せず見つけることができる。





こういった背景もあり、黒塗りメルセデスが現れ、怪しげな二人組が登場しても、佐藤氏は驚かなかった。
怪しいヤツらだが、どうせ、物見遊山でやって来たUFO研究家だろう」と。

たしかに、有史以来、UFO研究家を自称する者が怪しげでなかった時代は存在しないが、メルセデスの2人に関して言えば、佐藤氏は早とちりをしていた。ヤツらは研究家などではなく、研究される側だったからだ。だが、その事実を佐藤氏が知ろうはずもない。

佐藤氏が訝りながらも「はぁ、どちらからおみえですか」と訊くと、ヤツらは「静岡から」と答え、佐藤氏曰く『ものすごく丁寧で、きれいな標準語』で話す。
だが、なにか、どこかおかしい。

ようやく違和感をもった佐藤氏がヤツらの顔をしっかり確認すると、そこに奇妙な顔があった。

目と目の間が異様に広く、つり上がっており、耳は大きく先端が尖っている。額は広く、絶壁のように切り立って、頭頂部の毛髪は『毛』というより濡れたコケのようだった。

佐藤氏の手による国鉄富士駅裏にて黒塗りのメルセデス・ベンツに乗って現れたヒューマノイド図。
こうして見るとフリーザにしか見えないが、身長は170cm近くあった。
耳が特徴的で、佐藤氏によれば「耳がでかくて鋭いんだよ。犬みたいに極端に尖っているとかというんじゃなくて、大きいから耳の先端が尖っているように見えるんですね」とのこと。

画像出典:にっぽん宇宙人白書


背丈の低いほうはおし黙ったままで、背の高いほうが唐突に言う。

6月1日の夜、富士山に来なさい。そこでまた会いましょう

この強引ともいえる誘いに佐藤氏が返事を躊躇していると、ヤツはさらに「来てくれるね?」と念を押してきた。ややくどい。

佐藤氏がようやく「はぁ、行きます」と答えると、ヤツらは満足したのか黒塗りのベンツに乗り込んだ。
そうして『袋小路の蓋』となっていた佐藤氏の車がどかされるのを待ってから、発進し、市中へ消えていった。不思議なことに、エンジン音がまったく聞かれなかった。

ヤツらの乗っていたメルセデスのナンバープレートで佐藤氏が覚えていたのは『静の33』。

後になってこのナンバーを調べてみれば、『静』は『3』だけで、『33』が存在するのは『静岡』ナンバーだけだった。つまり『静の33』は存在しない車ということになる。
『静』は当時としても古いナンバーで、外車の台数もそれほど多くはなかったことから番号は一桁で事足りたのだという。佐藤氏は「確かに『静の33』だった」と主張したが、相手にされなかった。

謎のナンバーはともかく、それから数日後、5月30日。やはり深夜0時30分ごろ。
友人宅から帰ろうとした佐藤氏に元に、またヤツらが現れた。前回のように二人でなかったため厳密にはヤツだが。

当夜、自宅へと向かう道中、車で高速道路の高架下あたりを通過したあたりで、また、面倒くさそうなモノが目に入る

ぼんやりと緑色に光る蛍光塗料のような着衣をまとい、直立した姿勢で手を上下に振っている男――ヤツだ。

深夜の高架下にいたヤツ。車道脇のガードレール付近で佐藤氏を待ち伏せ、鳥が羽ばたくかのようなフォームで片腕を振って、存在をアピールしていた。


最初はヒッチハイカーかな、と思ったがどう考えても違う。その人影はあまりにも『ヤツみ』が強すぎた。

手首、足首、そして腰に緑光を放つ怪しげなガジェットを装備しており、頭の周りは透明な何かで覆われているようにも見える。これは――ヤツに違いない。そして、面倒なことだがヤツであるからにはヤツを放置してゆくわけにもいくまい。

佐藤氏は車を停め、「とりあえず乗りなさいよ」と声をかけたが、ヤツは遠慮しているのか、あるいは高級車以外には関心がないのか、その申し出を固辞。そしてややエコーがかった声で次のようなことを言った。

6月1日に富士山で会おうと約束したけれど、6月1日は富士山は雨だから取りやめにしましょう。また埋め合わせ――会う機会をつくるから

律儀なことに、予定の変更を告げに来たのだという。
実のところ、この時まで佐藤氏はこのやや鬱陶しくも丁寧な『ヤツら』が宇宙人だとは微塵にも思っていなかった。ただ「不思議だなぁ」という印象しかなかった。

そして、ヤツがなにやら帰りたそうな素振りを見せるので「どこまで行くの?」と訊ねてみれば、国鉄の富士駅などと言う。

宇宙人のくせに地球の公共交通機関を利用する厚かましさはともかく、二人がコンタクトした場所――高速道路の高架下から富士駅までは南へ3kmの距離で徒歩でゆけば35分はかかる。

佐藤さんが親切心から車で送ってやろうかと提案したが、ヤツはこの申し出も固辞し、そそくさと駅方面へ向かって歩き始めた。

このとき、ヤツの足は地面から微かに浮揚し、宙に浮いているように見えた。しかも、やたら早い。少し離れて後をつけた佐藤さんには、それが時速25kmぐらいの速度に感じられた。
なるほど、常人の歩行速度はおおむね時速4kmとされているが、時速25kmで3km先の駅へ向かえば7分12秒で着く。この程度の時間なら送迎を断ったことも頷ける。

しかし、ヤツが実際に富士駅を利用したかは不明である。こっそり後をつけていた佐藤さんが途中、本州園芸という店の付近でヤツを見失ったからだ。

▶写真上:宇宙人と遭遇したという高架下でテレビの取材に応じる佐藤氏。NEXCO中日本の表示によれば正式名は『松本高架橋』
▶画像左:このケースを取材し、実録漫画を描いた貝塚ひろし氏による『高架下のヤツ』
▶画像右:佐藤氏本人の手によるによるヤツ図。インタビューで触れていた『透明のヘッドガード』らしきモノをつけている。この出来事があった70年代前後、宇宙人の間ではボディーラインがあらわになるタイトな装いがトレンドだったが、この富士市の2人も例外ではなく、佐藤氏いわく「ダイバースーツのような」服を着ていた。

画像出典 上:木曜スペシャル
画像出典 左:月刊少年マガジン1976年12月「空飛ぶ円盤同乗記」
画像出典 右:にっぽん宇宙人白書


ちなみに件の6月1日、富士山はたしかに雨だったという。

それから間を置かず、またヤツは来た。
三回目のコンタクトは、トラックで東京方面へ走っている道中、同乗していたドライバーが眠気をうったえ浜辺近くに道路の脇に停車したときのことだった。

佐藤氏が少し仮眠を取ろうと目をつむると、5分も経たずにトラックの窓を何者かがノックする。だが佐藤氏は「しゃらくせえや」と無視。
だが、しつこくコンコンとノックしてくる。しかたなく外を見れば――そう、ヤツだ。厳密にはヤツらだ。

ベンツでやって来たときと同じように、例の二人が挨拶もそこそこに「降りてきなさい」と言う。

仕方ないので佐藤氏がトラックから降りると、ヤツらは
君が私たちと会って話をした、といっても誰も信用してくれないだろう
そして「でも誰も信用してくれなくたっていいじゃないか。特に円盤の研究家の人たちを絶対信用するな」と言った。そして去って行った。

ここまで読んでバカらしくなった諸兄もあろうし、このケースに詳しい諸兄は説明の中から『いくつかの出来事』が意図的に省略されていることに気がつくかも知れないが、これは後ほど触れることとし、疾走感を持って先に進める。

ともかく、二度あることは三度あり、三度あることは四度、四度以上は毎度となる。これは冥土でピリオドを打つまで続くかも知れない。
佐藤氏が四度目のコンタクトを受けたのはそれから数週間後の6月末。

例によって夜。例によって友人宅からの帰宅中、例によって車を運転していた佐藤氏。
なぜか帰宅しようという意思とは裏腹に、ハンドルを持つ手は自宅から遠ざかるように動き、やがて富士市の海岸――防風林まで来てしまう。

タイヤが砂にとられ前にも後にも進めなくなり佐藤氏が困っていると、5メートルほど向こうに誰かいた。誰か? ヤツだ。

このとき、佐藤氏は酷く腹を立てた。こいつらの仕業ならあまりにも無礼であると。

おい、夜中になんでこんなとこに来た!」と怒鳴りつけると、ヤツらは例の丁寧な――落ち着き払った態度で
心配することはありません。ちょっと会いたくなったから呼んだのです」とかむやみに恋人を試すメンヘラ女のようなことを言う。

そして、今回は土産があった。

ウイスキーを飲む小さなグラスがあるでしょ、あんなグラスに八分目ぐらい、透きとおった水が入ったのを差し出して、飲んでくれというんです。

こりゃ、殺されんのかな、と思っただよ。毒薬だと思ってさ。
とにかく君に飲んでもらいたい、といって口の所まで差し出してくるんだね。そうしたらね、オレンジとカルピスともう一つ、何かと、三色の香りがしたんだね。

香りが良いので大丈夫だろうと思ってさ、口の中に入れたじゃん、一気に。

雑誌『宝島』昭和49年12月 第2巻8号 P233

その味は、その香りに反し無味――ほとんど蒸留水のようなモノだった。
これがいったい何なのか、佐藤氏には分からなかったし、こんな胡散臭いヤツらの胡散臭いドリンクを飲み下すには、いささかに勇気も要る。

ここで佐藤氏は機転を利かせた。口の中に入れたまま家に持ち帰ってやろう、と。
だが浅はかだった。
ヤツらは抜け目なく「ちゃんと飲みなさい」を指示を出し、結局、佐藤氏、飲むハメに。

そうしたら、その夜から四晩も一睡もしないし、昼も五日間、何も食べなくても平気だったね。
気分も爽快だし、頭も冴えていてね。

雑誌『宝島』昭和49年12月 第2巻8号 P233

どうやらこの『水』は、ヤツらの主要な栄養源だったらしいということがその後に明かされる。ヤツらは円盤内でその『水』しか飲んでいないのだと。

そして、ヤツらは言う。遠からず地球は人口爆発によって食糧が足りなくなる時代が訪れる、その時のために自分たちの『水』が地球人にも有効な栄養源となり得るかテストしたのだ、と。

そして、とうとうヤツらの円盤がやって来る。


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今は昔 アンドロメダのヤツといふものありけり

世界中で数百万の人々が、過去に地球外生命体の来訪を受けたと信じている。
彼らは何者なのか。その目的とは。何を残したのか。そして何処へ旅立ち、再び地球へ戻るのだろうか。

どこかで聞いたような導入はともかく、富士市のすぐ北に位置する富士山はパワースポットとしてスピリチュアル・フリークたち、そしてUFO目撃が多発する場所としてUFOマニアたち両者にとって特別な場所とされている。

タフなビリーバー界隈では富士山には失われた超古代文明があったとされており、その界隈内でも、もっとタフなビリーバー界隈ではその超古代文明の立役者が太古の地球に来訪した異星人であるとする。

これはいわゆる『古代宇宙飛行士説』――大ヒットした『未来の記憶』のエーリッヒ・フォン・デニケンやゼカリア・シッチン、リバイバルではグラハム・ハンコック『神々の指紋』の薫陶を受けた者たちの主張となる。

そこにあって佐藤氏が幾たびもヒューマノイドと遭遇した富士市。古代からこの地に伝わる伝説に目を向ければ、さらなる証が見つかるかも知れない。
当地を舞台とした伝説、それは全世代に抜群の知名度を誇るおとぎ話――『竹取物語』だ。

富士市では竹取物語を地域活性の起爆剤とすべく、ご当地として縁の地や『富士山かぐや姫ミュージアム』を整備して観光客をおびき寄せようとしている。

この昔話に『古代宇宙飛行士説』を照らし合わせると『竹取物語』に登場するかぐや姫はもちろん宇宙人であり、彼女が天へ帰った『車』とはやはりUFOなのだという。

こんなん連れて帰りたくない。


世界の至るところに神やそれに類する存在が「天へ帰った」とするエンディングを迎える伝説をみることができるが、古代宇宙飛行士説論者たちはそのどれもが宇宙人がやって来て、帰って行った『事実』を伝えるモノだと主張する。

これが妥当かどうかを評価する立場にはないが、コアなオカルトビリーバーやUFOマニアにとって富士山が特別な意味を持つのは確かなようで、超古代文明に飽き足らず秘密の巨大UFO基地があるという主張や、異次元へのトンネルが存在するという主張もさほど苦労せずに見つけることができる。

ちなみに、件の富士山超古代文明『富士王朝』は富士山の度重なる噴火でその歴史に幕を下ろしたという事になっており、やはりアトランティスなどと同じく防災意識は低かったらしい。


余談ついでに興味深いモノを『富士山かぐや姫ミュージアム』で見つけたので、触れておく。

これは『富士参詣曼荼羅』と呼ばれるモノで、参詣登山する者たち向けに道中の施設案内や御利益などの説明をする意図で作られたと考えられている掛け軸だ。

この他にも富士を描いた曼荼羅は少なからず存在するが、この掛け軸は近年までその存在すら知られておらず、2014年に初めて発見され、かぐや姫ミュージアムに寄贈された。

描かれたのは16世紀末と推定されるが、この曼荼羅に興味深いモノが見てとれる。
富士山の中腹上空あたりに飛ぶ何か――。

上空を舞う天女はわかる。これは飛ぶだろう。

だが、天女と同じサイズで描かれた富士上空を飛ぶ、この棒状の飛行物体はなにか?

一見したところ、雅楽などで使う管楽器『笙(しょう)』そして『龍笛』に見えるが――。

こんなとき『古代の宇宙人シリーズ』でおなじみのあの男がこの絵を見たなら……。

別項『プマプンク遺跡』でも登場した古代宇宙飛行士説の主砲――古代宇宙人の専門誌を発行するジョルジョ・ツォカロスがこの絵を見たなら。
あの男ならきっと、こう言ってくれるはずだ。


これは楽器に見えます。しかし、楽器が空を飛ぶなんてあり得ません。描かれたそのサイズからしても、これが楽器でないことは明らかです。この絵を描いた人物は、自分が見たモノを自分の知っている――形状の近い物に当てはめて描写したのでしょう。つまり、私には、この掛け軸が16世紀に目撃された『葉巻型UFOの記録』に思えてならないのです

ナレーション「奇抜ではあるが、ありうる仮説であると一部の古代宇宙飛行士説の論者や研究者たちは考えている」

ちなみに一部の研究者は『竹取物語』に古代宇宙人の謎を解く『鍵』が隠されているとしている。それは『竹』なのだという。

竹という植物はご存じの通り、筒状の植物だ。中空構造である。
つまり竹というのは、宇宙ロケットや葉巻型UFOと近い構造を持っている。従って竹取物語はやはり形を変えた古代のUFO譚だったのだ。
と、月刊ムーに書いていましたよ。

乗ったこともないくせに、葉巻型UFOの中が中空構造だと決めつけるのは人の子の知的怠慢、劇的傲慢に思えてならないし、どうにも竹とUFOが繋がっているように思えないのは我々の頭が中空構造だからだろうか? が、奇抜ながらも、ありうる仮説であると古代宇宙飛行士説の論者や研究者たちは考えている。

いるのかどうかはわからないが、古代宇宙飛行士説に興味が湧いた諸兄向けの余談として、知らないうちにHULUにて『古代の宇宙人 the シリーズ』がシーズン9まで見られるようになっている。

『タイムトラベラー』というタイトルに岩壁画とか、この『タイトル+サムネイル』だけで手練れなら御飯3杯、パン5枚はいけるはずだ。
画像出典:Hulu


まだ見たことのない諸兄におかれましては2週間の無料トライアル期間中に全話見る偉業に是非トライして欲しい。

現状で114話前後あるようなので、スピンオフも含めれば90時間ぐらいあれば貫徹可能。年末年始にチャレンジお願いします。

個人差もあるが、だいたいシーズン3ぐらいで「古代に宇宙人が来ていないワケがないじゃないか」とキッチリ洗脳されるはずだ。

まぁ、毎回言ってること同じなんすけどね。アヌンナキとアクエンアテンはもういい。


奇抜な発想はともかく、ちょうど近場――富士市の南西に位置する静岡県島田市でおこった奇妙な事例も、天文学者でUFO研究家でもあったジャック・ヴァレ博士の著作『マゴニアへのパスポート』に見つけることができる。

1958年1月26日16:00 島田市(日本)
非常に明るく輝く物体が、化学工場の多数の従業員の前で着陸した。
彼らによれば、さらに複数の生命体がパラシュートもなしに空から降下してきた。彼らは奇妙な服を着ており、未知の言語でしゃべっていた。(FSR 58, 3 )

マゴニアへのパスポート P299

UFOに乗らず、落下傘なしのスカイダイビングで地球に降り立つ未知のヒューマノイド。非常に興味をそそられる――クレイジーな事例である。

やはり、静岡には何かある。
1944年~1977年間の全国UFO目撃報告統計で、3.2%を叩きだした実力は伊達ではない。

ちなみに統計のソースである『UFOと宇宙』No.35によれば、1位は大東京、ダントツの12.7%、最下位は茨城、福井、奈良、島根、佐賀の0%であり、この5県は不名誉な『UFOすら来ない県 五虎将軍』として、今後は心を入れ替えてしっかり空を見上げる習慣をつけて欲しい。

五虎将軍県民からのしょうもない反発が予想される冗談はともかく、佐藤氏が遭遇したヒューマノイドが古代から富士市周辺を訪れていた宇宙人の関係者かどうかは判然としない。
が、少なくとも、佐藤氏の会った『ヤツら』は葉巻型に乗ってはいなかった。

次ページでは佐藤氏によるUFO同乗体験レポとインタビュー内容を精査してみよう。

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