スポンサーリンク
奇妙な事件

続・井の頭バラバラ殺人事件 ―迷宮の追憶から

ブロック状に切り分けられた遺体。バラバラ殺人のセオリーを逸脱し、骨格や筋肉を無視するかのように、ただ22センチごとに手鋸で切断されていた。冷静に解体され、丁寧に梱包され、未明に遺棄された。多くの謎を残したまま未解決に終わった平成の怪事件、24年目の新証言。
奇妙な事件

バネ足ジャック―スプリンガルドと呼ばれた男

19世紀、霧けむるロンドン。ヴィクトリア朝の夜を、奇怪な存在が闊歩した。それは、よく人を襲い、よく跳ね、よく笑い、よく火も吹いた。屋根から屋根へ、闇から闇へ。スプリンガルド――バネ足ジャック。それは、大英帝国黄金時代の怪奇な伝説。
奇妙な事件

神のいないエデン――フロレアナ島のアダムとイブ

あるひと組のカップルが南海の無人島に降り立った。彼らの目的とする『楽園作り』――各国のメディアが面白おかしくそれを報じ、その成りゆきを見守った。だが世間がコメディだと思っていた物語は、やがてホラーとなり、ミステリーにもなった。春も秋もなく、ただあるのは永遠の夏。手造りの楽園――そこで何があったのか。
奇妙な事件

井の頭バラバラ殺人事件―迷宮の深淵から

――魚の切り身か、豚肉だと思った。丁寧に梱包されたビニール袋を清掃員が開けてみると、中身は人の足だった。駆けつけた警察による捜索でブロック状に切り分けられた遺体が次々見つかる。その数27パーツ、その寸法22㎝。その動機、その理由、不明。多くの謎を残したまま迷宮入りした平成の怪事件。
奇妙な事件

八丈島火葬場七体人骨事件 ― 解かれなかったミステリー

ある朝、火葬場の炉内にて、無断で燃やされた七体の人骨が発見される。警察が調べるも、不可解な事実ばかりが浮かび上がった。これは誰か? 誰でもない。どこから? どこでもない。有識者は言った。「まただ」と。また、祟りが降りかかったのだ、と。島に伝わる伝説と絡み合い、複雑怪奇な展開を見せた未解決の怪事件。
奇妙な旧世界

ヤクート死の谷の謎―永久凍土に眠る大鍋

広大な永久凍土の片隅。『死の谷』と呼ばれる禁足地。そこで学者は奇妙な構造物を発見した。それは半分地面に埋もれ、地面から突出した部分だけを見れば巨大な鍋のように見えた。様々な人たちが訪れ、他にも不可解な構造物が発見される。様々な観察、様々な発見、だが、それらはさらなる謎を呼ぶだけだった。誰が作ったのか。いつ作られたのか。雪深い極北の地、封印は凍っているか。ここは声の凍る国東シベリアの奥地に位置するヤクート地方、世界有数の『極寒の地』として知られる辺境。この地では、囁き声も叫び声も、相手に届かないまま唇の先で凍るとされる。凍結したそれらは極寒期が終わるとゆっくりと溶けて、短い春の騒がしさを後押しするのだという。1859年。そんな極北に1人の科学者があった。博物学、地理学、そして人類学の専門家、リヒャルト・マーク(外部)教授だ。当時ドルパート大学(現在のタルトゥ大学)で教鞭を執っていたマーク教授はロシア地理学会から、「ながらく未踏の地であったヤクート地方を調査して欲しい」との依頼を受け、ビリュイ川流域の学術的調査に赴いていた。そうして何度も繰り返された遠征で得た調査結果を、『Vilyuysk...
奇妙な事件

毒ガスの香る町―消えた怪人マッド・ガッサー

夜もふけたころ。ふと目を覚ますと、どこからか甘い匂いがする。それはどんどん濃くなって、やがて吐き気を催させる。ある人は嘔吐し、頭痛にのたうち回り、ある人は意識不明に陥り人工呼吸で蘇生された。目撃者は言う。全身黒ずくめの不審者がいた。騒ぎの直後に去っていった。窓の外にいた。人々を毒ガスで襲った夜の徘徊者――マッド・ガッサー。怪人、狂人、ご用心。
人物

誰も知らない、世界最長の物語―ヘンリー・ダーガーの秘密

ある老人が亡くなった。彼には友人も身寄りもなく、彼を知る者は、彼の名前しか知らないと言った。彼の部屋を片付けようとしたアパートの管理人はそこで、異様なものを発見する。300枚を超える巨大な極彩色のイラスト、膨大な1万5000ページに及ぶテキスト。そのテキストにはタイトルがあった。『非現実の王国で』これは、誰も知らない、世界で一番長い物語。
奇妙な事件

熊取町7人連続怪死事件―初七日に友が呼ぶ

シンナー遊びの果てに1人が池で溺死した。まもなく、その友人も死んだ。そして死が感染する。その先輩、友人、同級生。一週間ごとに次々と、一週間ごとに淡々と。1.2km圏内に死が連鎖した。7人目の死者が出たとき、誰かが言った。「自殺は9人まで続く」「次はアイツだ」と。そして、亡くなる直前1人の少女が血まみれでうったえた言葉――「違う、違う」。あの静かな初夏、熊取町で何があったのか。
奇妙な事件

Tamam Shud事件――謎の男と謎の暗号

1人の男が死んだ。その男は暑い夏の盛りにコートを羽織り、眠るようにビーチに横たわっていた。警察がどれほど調べても男の身元は判明せず、ただ意味不明のメモばかりが見つかる。TamanShud――いまだ未解読の暗号が残る、いぜん未解明の事件。
人物

アンジェリン 不可解なる看板娘の恐怖

あるときLA市内のビル上に巨大看板が現れた。セクシーな美女と電話番号の他には『ANGELYNE』と書いてあるだけの看板だ。電話をしてみても、何を宣伝するわけでもない。不可解なまま看板は増え続け、世界中で看板の目撃報告がなされはじめた。謎の女アンジェリン、誰もが知る、そして誰も知らない人物。
原色宇宙人図鑑

ヘッチャラ星人―サンタ・イザベル事件

自動車工場、更衣室の悪夢。それは、誰よりも早く出勤するヒューマノイド。
人物

コーラル・キャッスル いつか、彼女と住むための城―エドワード・リーズカルニン

恋に破れた青年がいた。彼は結婚を誓った恋人に結婚式前夜に婚約破棄を申し渡される。傷癒えぬ青年は彼女が戻る日を待ち望み、城の建築を始めた。30年後、そこはコーラルキャッスルと呼ばれる。そこは、たったひとりの珊瑚城。
スポンサーリンク