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  • 特捜部員
    松閣オルタ

    以上1名

    UFOの飛ばない空に、なんとなくUFOを探していたいオカルト伍長。 怖い話は怖くて苦手なので、あまり怖くないオカルト事件や出来事を調査研究。

    でも本当はUFOやUMAを探すより、お嫁さんを探したいです。
    ↓告知&次回予告はtwitterにて。


ジャージーデビル――闇に消えた13番目の子

公開日: 2016/12/18 : 最終更新日:2017/09/28   奇妙な話, 奇現象のある世界 ,

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プラダを着た悪魔が来たりて手鞠唄

ジャージーデビルについて触れられた書籍は多く、それらのうち比較的まともな書籍に目を通したことのある諸兄は言うに違いない。

フ……。いまさらジャージーデビルか。さんざん更新をサボっておいて、これとは……ヤキが回ったなオカクロ松閣。こんなモノは取り上げるに値しない。さんざん『でっち上げ』だと指摘されてきたのを知らないのか? こんなモノを取り上げるのは、オカルトクソ番組でシタリ顔して薄っぺらい情報を垂れ流すに同じ。約束通り今日からこのサイトは我々、環太平洋諸兄連合とASIOSが仕切らせてもらう。貴様は公園のハトに鳥葬にされてろ」と。

いつもながら手厳しい。
しかしながら公園のハトが人肉の味を覚えたら色々と問題があろうので今回は遠慮させていただきたい。

ともかく、こと『1909年のジャージーデビル騒ぎ』に関して言えば、『でっち上げ疑惑』を控除して語ることはできない。もしこの疑惑に触れずに言及しているメディアがあれば、それは信用に足らぬメディアだといえる。もしかしてサイトのヘッダーにWELQって表示されてませんか?

冗談にもならない冗談はともかく、1909年の騒動は現在において懐疑論者あるいはビリーバー寄りの研究者にも『でっち上げ』だと見なされている。

ではどうのような『でっち上げ』だったのか?

これはノーマン・ジェフリーズという男が仕掛け人になったとされる。

このジェフリーズ、フィラデルフィアにあったある博物館――『Brandenburgh’s Arch Street Museum』の広報係として勤務していた。これはチャールズ・A・ブランデンバーグというオーナーの名を冠した博物館で、ミュージアムと言われると『権威・格調』といったポジティブな印象を受ける諸兄もおられるだろうが、この博物館はそうでない。

懐疑論者である皆神龍太郎先生の言葉を引用させていただこう。

このブランデンバーグ・ナインス・アンド・アーク・ストリートという博物館は、スミソニアン博物館や大英博物館などといった学術的でまともな大博物館とは大違いで、当時ダイム・ミュージアム(10セント玉博物館)と呼ばれて流行っていた、庶民の娯楽用の見世物小屋のような展示館だったのである。
残されているこの博物館の展示品目録によると、「凶暴な類人猿」とか「豚の尻尾を持った猿」といった、名前を聞いただけで怪しい動物や、「ミネソタの毛だらけの少年」や「髪の長いヴィーナス」といったフリークス系の見世物を売り物にしていたことがわかる。同館の劇場では、定期的にものまね芸や歌手の公演なども開かれていたそうで、今でいえば、寄席と見世物小屋と温泉場の秘宝館を足して3で割ったような存在だったようだ。


怪しげな博物館に勤める怪しげな男、それがノーマン・ジェフリーズだった。彼はジャージーデビルについて言及されている古書を見つけ、それが大きなビジネスチャンスとなると考えた。

そうして『ある記事』を書き上げたジェフリーズだったが、地元フィラデルフィアでは彼のことを信用する者はいなかった。彼がその時点で「いくつかの嘘をでっち上げた容疑」で新聞を賑わしていたからだ。

ゆえにジェフリーズは自分の顔が知られていない南フィラデルフィアまでわざわざ出向き、そこの小さな新聞に『ある記事』を寄稿した。
それは以下のようなモノだった。

この辺では100年近く見られていなかった「ジャージーの悪魔」が、また出現した。当郡の善良な農民の妻J・H・ホプキンズ夫人が、先週の土曜日に納屋の近くでその生き物をはっきり見た後、雪の上についた足跡を調べた。


この記事が掲載されると、これを嚆矢として他の地方紙も似たような記事を掲載し始め、やがてそれが一大ムーブメントを形成し始めた。
各紙が次々と目撃情報を掲載し、パニックの燃料を投下してゆく。

驚いたことにニュージャージー州で目撃された夜に、遠く離れたカリフォルニア州でも目撃報告があがっている。

アメリカ東海岸から西海岸までの約4000kmを一夜のうちに移動した事に関して、天文学者で当時の航空学の権威であったサミュエル・P・ラングレーが「報告される翼の特徴から、一夜で西岸から東岸へ到達することは容易である」と発言した。
ふむ、ライト兄弟が教えを請うたほどの専門家が言うのだから、そうなのだろう」そう受け立った者が少なくなかったことは想像に難くない。かくして権威までがパニックの燃料となった。

騒ぎが広がり切った頃、「ある農民のグループが、ようやくジャージーデビルを捕獲した」との怪情報が新聞メディア各社に寄せられ、記者たちが現地のハンティングバーグに急行した。

すると、霧の中からノーマン・ジェフリーズが現れ「捕らえたジャージーデビルを『Brandenburgh’s Arch Street Museum』で展示する」と告知した。
その後の顛末は以下のようになる。

膨大な数の観客がやって来たので、誰もが、カーテンが開いた瞬間に檻の柵から身を乗り出して掴みかかろうとする悪魔をちらっと見ることができただけだった。カーテンはすぐに閉じられ、次の観客が案内されるのだ。
実際には、悪魔なるものの正体は、緑色の縞模様に塗られ兎の皮製の帯にブロンズの翼をつけたカンガルーだった。悪魔が観客を襲うように見えたのは、檻の後ろに隠れた少年が棒でつっついていたからである。檻自体があらかじめかじられた骨で飾られていた。


ノーマン・ジェフリーズは騒動から20年ほど経った1928年、ジャージーデビルが見世物のためのでっち上げだったことを告白した。カンガルーはニューヨーク州バッファローの動物商から買い付けたもので、ジャージーデビルに関する他の目撃も自分が仕組んだモノであると。

これにより、『1909年のジャージーデビル騒動』は、でっち上げだとされる。

未確認生物に関する研究で知られるアイヴァン・T・サンダーソンが現地に赴き、詳細な調査に及んだ結果、当地にて、『雪に足跡をつけるための道具』を見つけたという。

註:『でっち上げ調査』に関して、ローレン・コールマンの著作『Mysterious America: The Ultimate Guide to the Nation’s Weirdest Wonders, Strangest Spots, and Creepiest Creatures (English Edition)』では「不動産詐欺があった」と書いてある。が、それがどういった内容の詐欺なのか、詳細が書かれている物を見つけることができなかった。ご存知の方がおられたらご教示ください。ジャージーデビルの項の“But years later, information provided to me by Ivan T. Sanderson offered a likely explanation for the scare: apparently an elaborate real estate hoax. Sanderson even found the fake feet used to make the footprints in the snow. Hoofprints and other evidence were faked or misidentified. The stories of sightings seem to have been a combination of planted stories, hoaxes, and imaginations fueled by fear.„のうち『real estate hoax』を不動産詐欺と解釈するのが間違い?

――――【2016-12-26追記】――――――

この不動産詐欺について、「cryptomundoに少し書いてるよ」と情報をいただいた。コールマンによるこの記事によれば、「土地の値下がりによって利益をあげようとした投機家が絡んでいた」としている。幽霊物件が安く買いたたかれるのと同じ理屈だろうか。「いずれ詳しく書くよ」と書いているので期待したい。


――――追記ココマデ――――


なるほどインチキだったらしい。

のんびりと暮らしていたところを異国に連れてこられ、着色までされて、知らない人たちに悪魔扱いされたカンガルーは実に不憫である。

だが、ノーマン・ジェフリーズによる告白の全てを信用するのも健全な態度とは言いがたい。

ジェフリーズは「全て自分の仕業」と言ったが、おりからの積雪の中、短時間でニュージャージー州からペンシルベニア州の広範囲にわたって同時発生的な足跡を残すことは現実的とは言いがたい。

この男は『告白』以降もでっち上げについて講演したり、書いたりとオカルトゴロのような活動を行っており、ジャージーデビル騒動でかなりの収入を得たという。金が絡むと平気で嘘をつく人種というのが一定数存在しているという――その証左のような存在であるので、その言の全てを信用するのも馬鹿馬鹿しい。

ともかく、「全てが自分の差し金だ」と主張するジェフリーズだが、共犯者の存在や、新聞メディアによる誇張や虚報、集団パニックや騒ぎに便乗した悪ふざけがあったという可能性を排除すべきではないだろう。

しかし、この『でっち上げ』の印象が強いためか、ジャージーデビルに言及したマトモな資料の多くがその存在に否定的な立場を取っている。

懐疑論者による書籍は当然ながら、ゴードン・スタイン『だましの文化史 作り話の動機と真実 (GALEブックス)』カール・シファキス『詐欺とペテンの大百科』などといったインチキの歴史を紹介する書籍、UFOなどの超常現象の調査で知られるジェローム・クラークも奇妙なモノをかき集めた著作『Unexplained!: Strange Sightings, Incredible Occurrences & Puzzling Physical Phenomena』のなかで「デイビッド・ラング氏消失事件」や「フライト19失踪事件」などと並べて『そんな話はなかった章』にジャージーデビルを放り込んでいる。

こうなってくると、天邪鬼なオカクロ特捜部としては界隈の合意に刃向かって、逆張りしたくなる。それがROCKな生き方というモノである。

1909年の騒動がでっち上げによるモノだったとしても、それで全体を切り捨てるのは知的怠慢ではないのか――と。
オカルトクロニクルとしては、諦めるよりも信じることに賭けてみる想いを抱きしめていたい――と。

どこかで聴いたような歌詞はともかく、騒動から100年以上経った現在も怪物の目撃報告は続いており、そして、当地で目撃された『怪物』の話は、なにも1909年に始まったワケでもない。

未知生物の調査で知られるローレン・コールマンの著作によると、元々『怪物』は当地に住むネイティブ・アメリカンによって伝えられており、彼らは川の周辺を『ポプージング(Popuessing)』と名付けている。これは『ドラゴンの場所』という意味があるそうだ。そして1677年に当地を訪れたスウェーデンの探検家たちは、川のほとりにいくつかの奇妙な足跡を見つけ、その川を『ドレイク・キル』と改名した。

『ジャージーデビル』という名にしても、それが定着する以前には『リーズ家の悪魔』『リーズ・サタン』『フライング・フーフ』『エアホス』『ウィングドッグ』などの呼び名があった。

これらをして、でっち上げの騒動とは別に、当地にはなにか奇妙な生き物が存在し、たびたびソレが目撃されているのではないか――と考えることもできる。
なんとか実在の手がかりになるようなモノはないだろうか。

捜査に行き詰まったとき、ベテランの捜査官は地図を眺める――。
と何かの刑事ドラマで見たので、『Devil Hunters』や『Monsters of New Jersey: Mysterious Creatures in the Garden State』などから抽出した目撃情報をもとに、2009年までの目撃地点をマッピングした。


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わんさかいる、とかそういうレベルの話ではない。

これは、『出没する』などというささやかなモノではなく、もはや制圧されたと評価すべきだろう。

地図上、赤い星マークの場所が『リーズポイント』で、幾つかの伝説ではここにリーズ家があったとされる。
ちなみに、膨大な数のピンをおいたが、それでも全てではない。資料に「パインバレンズにて目撃・遭遇」とだけあって、正確な場所が判断できないモノは外してある。

しかしながら、こうしてマッピングしてみると、いくつかの発見がある。

ひとつ、川沿い、ないし湖に面した場所での目撃が多くなる傾向があること。

ひとつ、年代を経るたびに目撃される地域に拡大が見られること。

ひとつ、もはやニュージャージー州が手遅れであること。

ひとつ、大都市ニューヨークが陥落するのも時間の問題であること。

ひとつ、ハドソン川が現時点での最前線であり、同川を挟んで『ヤツら』とニューヨーカーとの間で熾烈な攻防戦が繰り広げられているであろうこと。

これらの事が地図から読み解ける。

ちなみにこのマッピング作業だけで都合2日ほど使った。途中で何度も「いったい俺は何をやっているんだろうか」と鬱になったり人生を振り返る瞬間があったが、それはいい。

地図では距離感がつかめないかと思い、作業ついでに日本の首都圏と同縮尺で比較した画像も作っておいた。参考までにどうぞ。

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アメリカって大きな国なのだなとしみじみ感じることができる。

ともかく、これほどの数が報告されているならば、「なにかあるんじゃないか?」と考えても決して無責任ではあるまい。

ではその『なにか』とはなんなのだろうか。
ここで提唱された諸説を見てみよう。

ウマヅラコウモリだった説

画像出典:Wikimedia Commons-

翼手目オオコウモリ科ウマヅラコウモリのオス。果物を好んで食べる。

画像出典:Wikimedia Commons-Hammer-headed bat


アフリカ中部に分布するウマヅラコウモリのオスがジャージーデビルにそっくり。
その名の通り、馬面で、悪魔的な翼もある。
ということで誰が言い出したのかはわからないが、有力候補として挙げられている。

しかし、目撃されたジャージーデビルが体長1mから3mほどだったのに対し、ウマヅラコウモリは大きくても30㎝ほどで、翼を拡げても翼長1m程度しかない。

だいいち、アフリカに生息する生き物が、雪の積もる季節にニュージャージーを活発に飛び回るか――と考えるとかなり苦しい。
面構えが似ているだけで犯人と断じて良いならば、グリコ森永事件だって解決している。

翼竜説


いわゆる古代生物プテラノドンの生き残りではないかという説。

先述のベイトコフ教授などが「洞窟に潜んでるに違いない」という趣旨の主張をしている。付随して大地震によって生み出された地下空間に、先史時代の動物がたくさん生き残っているとも言う。

これはジュール・ヴェルヌの『地底旅行』のイメージに近く、あるいはここから着想を得た説なのかも知れない。
我々の大好きなジュール・ヴェルヌ『地底旅行』より挿絵。1864年発表。 古書の暗号を読み解いたリーデンブロック教授がアイスランドの山の火口から地下世界へと降りてゆくと、そこには旧世界が手つかずのまま残されていた。 画像出典

我々の大好きなジュール・ヴェルヌ『地底旅行』より挿絵。1864年発表。
古書の暗号を読み解いたリーデンブロック教授がアイスランドの山の火口から地下世界へと降りてゆくと、そこには旧世界が手つかずのまま残されていた。画面上部に飛んでいるのが翼竜。

画像出典:Wikimedia Commons-Voyage au centre de la Terre


すごく格好良く、我々の失いかけた厨二心、あるいはビリビズムを大いに刺激してくれる話ではある。懐疑論者だって、きっと本当はこういうのが好きなはずなのである。

しかしながら、翼竜種はその翼をグライダーのように使用していたと考えられており、高台ならばともかく、目撃されたジャージーデビルのように平地からの素早い離着陸はその特徴と一致しない。

アメリカでたびたび目撃される未確認生物サンダーバードも、もしかしたら同じくくりなのかも知れない。

とにかくデカい、良く分からん鳥」といえば、1977年にイリノイで怪鳥が子供をさらおうとした誘拐未遂事例が有名であるが、1978年にミズーリー州ティバーでもワシのような鳥が小学校を襲撃し、遊んでいた子供を宙に引き上げ――落下死させたという事例などが伝えられている。

人類のミッシングリンク説


ダーウィンの心をへし折ってやろうぜ説。

別にダーウィンの肩を持つわけではないが、やはり何度考えても馬の頭に翼が生えたような奇っ怪なヤツが人類にリンクしているとは思えない。

ドラゴンないしドレイクの子供説


ネイティブ・アメリカンの伝承に出てくるモンスターじゃないの説。

『Devil Hunters』によれば、「一部の人々は目撃されたジャージーデビルの特徴がドラゴンのソレに類似しているため、ジャージーデビルが竜の子孫かもしれないと信じています」とある。

超常的な生物に違いない説


ジャージーデビルは実は他のUMA説。

ご存じ南米のUMA『山羊の血を吸うもの』などの関与が有識者によって指摘されている。

チュパカブラはニュージャージーでも報告された家畜虐殺などの行為から連想された仮説なのかも知れないが、存在のあるなしを脇に置いても、そもそもチュパカブラが良く分からない以上なんとも言えない。
超自然的存在というわけで、「精霊ないし幽霊」であるという言説もこれに含んで良いのかも知れない。

ニュージャージー州の対岸にあたるデラウェア州に『ドーバー』があり、これをして一部の諸兄は怪生物UMA『ドーバーデーモン』を連想されるかも知れないが、ドーバーデーモンが出たドーバーはマサチューセッツ州ドーバーのほうである。ややこしい。

ハイブリッド・セオリー


見た目の通り、何かしらの混合生物だったのではないかという説。

異種交配といえば馬とロバの交配によりラバが。ライオンと虎でライガー。ヒョウとライオンでレオポン――などが知られるが、交雑は近似種間でのみ発生するもので、ジャージーデビルのように『コウモリの翼をもった馬』が生み出されるのは不可能と考えて良い。

――ニュージャージー沖に『モロー博士の島』の島があった――。

それとも

――現地に近い場所で起こったとされるフィラデルフィア実験ないしモントーク・プロジェクトの影響で生み出された――。

とするなら、あるいは……であるが、基本的にこのような言説はシナリオのネタに困った創作家か完全にキまったビリーバー以外にはマトモに取り合ってもらえない。

いやさ悪魔説


実際に悪魔だったんだろうとする説。

これはマザーリーズの『呪いの言葉』によって子供が悪魔になったという話から、「いやさマザーリーズが魔女だったんだよ」「そもそも父親が本物の悪魔(ヒヅメのあるタイプのいかにも悪そうなヤツ)だったのだから、遺伝するのは当然であろうよ」という裾野の見えない広がりを見せている。

マザーリーズによる出産から離れると、「7番目の子供が森で拾ってきた卵が孵化して悪魔になった」というモノもある。

これらの悪魔説は民話との習合も指摘されており、全てのバリエーションを網羅するには相当の根気を要する。
なかでも興味深いモノを挙げれば『取り替え子』文化圏の影響が指摘されている。これはドイツ方面でよくあるモノで、「子供が誘拐されて、代わりに悪魔の子供が残された」とする。

カナダヅルの誤認説


その特徴から有力候補とされる説。
カナダヅル

カナダヅルの若鳥と成鳥。

画像出典:Wikimedia Commons-カナダヅル


カナダヅルはその名の通り、北アメリカはカナダからシベリアにかけての比較的寒い地方に暮らしている。

そして『迷鳥』と呼ばれ「生息地でない場所にも飛来する」特徴を持つことで知られる。本来寒いところに生息しているが、温帯に属する日本にも飛来事例があるほど神出鬼没の鳥だ。

ブリストルの郵便局長、E・W・ミンスターに代表されるように、目撃報告の多くに「鶴のようだった」という印象語りが含まれることもカナダヅル説を後押しする。

このカナダヅル、あまり人を恐れないようで、近づいてもなかなか逃げず、体長も概ね1m翼長2mとジャージーデビルの目撃報告と大きな齟齬がない。
そして、「非常に甲高い金切り声」を上げることも説の妥当性を補強している。

だが、カナダヅルは非常に社会的な生き物で、多くの場合自分のパートナーやグループと共に行動するので、単独での目撃がほとんどだったジャージーデビルとは特徴が一致しないとも言える。
多く報告された『金切り声』に関しては、クーガー(註:ピューマ。食肉目ネコ科。北米では絶滅危惧種)の声じゃないのかという指摘もある。
例によって、タカやフクロウの誤認説も根強いようだ。




こうして言いっ放しの諸説が界隈を漂っているワケであるが、ことジャージーデビルに関して、その存在の輪郭を正確に測ることは難しい。

銃が効かなかった」という証言を信じれば、野生生物であるとは考えがたいし、図版にあるように「前肢も後肢もヒヅメがあった」と言うなら、ひっかき傷は説明できない。
なにより、どこまでがでっち上げの情報で、どこまでが信頼できる情報(誤認を含め)なのか、それすら把握が難しい。

いやさ、イメージ図みたけど、翼と前肢が別にある動物なんてオカシイだろ。だいたい、あんな体に対して小さすぎる翼で充分な揚力が得られんのかよ、離着陸の負荷に耐えられるのかよ。どう考えても『飛ぶようにできてない』だろ。翼さえつければ何でも飛ぶと思ってるのか? ライト兄弟を冒涜してんのか?

と、理系の諸兄は手厳しく評するのかも知れないが、脳が体育会系であるオカクロ特捜部としては「押忍」としか言えない。


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飛べるのに飛ばないよりはいい


すべてが伝説でしかなく、掴みどころのない逸話が生み出されゆくだけ。輪郭はなく、実体もなく、時代と共に変化してゆく。ただそんな印象が胸に残るだけ。
多くの好事家はそう考えていたに違いない。

だが、近代になって13番目の子を産んだとされる『マザーリーズ』が実在していたことがわかった。

17世紀の終わりから18世紀にかけてニュージャージに生きていた『デボラ・リーズ』という女性がおり、少なくとも彼女は12人の子を産んだという。これは『Documents Relating to the Colonial History of the State Of New Jersey』というニュージャージー州の植民地時代~後の歴史に関する資料に残されているという。

しかし、本当だろうか。
いままで、さんざんオカルト業界の生みだす蜃気楼のような情報に踊らされてきたオカルト・クロニクル特捜部としては、こういったものは警戒したい。

ふん、どうせお前らは原典に当たる気概も能力もないだろうから、我々業界人がテキトーに書いてもバレはしないのだ。豚さ、お前らは。我々から与えられたエサを無批判で享受し、狭い界隈でマウント取りあってブヒブヒ喚いてれば良いのさ。ピッグ・ピガー・ピッゲスト

という業界の悪癖に踊らされてきたブー。
そんな目で見てたのかブー! 酷いブー!
あながち間違ってもないだけに許せないブー! 今度はちゃんと調べてみるブー。

ということで時間をかけて調べてみると、前述の『Documents Relating to~』の30巻 VOLUME 11—1730-1750に確かに記述が見つかった。

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たしかにデボラ・リーズが存在しており、彼女が1748年に亡くなったこと、そして夫ジャフェット・リーズと家族についても書かれていることがわかる。

さらにフランシス・ベイズリー・リー(Francis Bazley Lee 1869-1914)が編纂した『Genealogical and memorial history of the state of New Jersey(ニュージャージー州の系譜と記念史)』という資料にも884ページから半ページほどリーズ家について言及されているのが確認できた。

これらに散見される家系図などの断片的な情報をまとめたモノによると、

デボラは1685年にNJ州バーリントンに生まれ、1748年に同州アトランティック・シティで亡くなった。(註:アトランティック・シティは前掲『出没地図』のリーズポイントに近接する町
彼女の系譜には以下の子供たちの名が残されている。

子供1. マリー 生年-1704 サミュエル・サマーズと結婚。
2. ロバート 生年-1706 アビゲイル・ハグビーと結婚。
3. ジョン 生年-1708 初婚:レベッカ・コーデリー 再婚:サラ(マチス)コート
4. ジャフェス(註:Japheth ヤペテ?) 生年-1710 没年-1781 レベッカ・ウッドワードと結婚。
5. ネヘミヤ 生年-1712 エリザベス・ウッドワードと結婚。
6. ジェイムス 生年-1714
7. ダニエル 生年-1716 初婚スザンナ・スティールマン 再婚:レベッカ・スティールマン 子供:スザンナ、ジェームス・スカルと結婚、ドーカス、レイチェル.
8. サラ 生年-1718 (おそらく)トーマス・ウィルソンと結婚。
9. デボラ 生年-1720 ヒュー・ニールと結婚。
10. ドロシー 生年-1722 ジョナサン・ハステッドと結婚。
11. アン 生年-1724 ナサニエル・トーマスと結婚。
12. ハンナ 生年-1726-2月18日  没年1762年11月24日 ピーター・スティールマンと結婚。


たしかに12人の子がリーズ家の系譜に残されている。
だが12人目にハンナを生んで以降、出生の記録はなく当然のように、『悪魔を生んだ』との記述もない。

しかし伝説の土台『マザーリーズ』そして『リーズ家』自体は存在したと考えて良いだろう。(註:全員をデボラが出産したかどうかはわからなかったが

ここで資料から得られた情報を元に、ジャージーデビル伝説に立ち戻ってみよう。

『13番目の子』が生まれたのは、多くのバリエーションで1735年とされている。
家系図によれば、デボラは最初の子を生んでから、きっちり2年間隔で新しい子を授かっており、そのパターンはハンナが生まれる1726年まで続いた。
伝説に間違いがなければ、そこから9年の年月を経てから『13番目の子』が生まれたと言うことになる。

その時分、デボラは50歳。長女マリーは31歳、長男ロバートは29歳になっていた計算だ。
かなり年の離れた子であり、父ジャフェット54歳がさぞ頑張った――と推定する事もできるが、女性の閉経も考慮するとなんだか厳しく思えてしまう。
すくなくとも、リーズ家の子供たちは半数以上が成人しており、なかには中年に差しかかっているモノもいた。こうなると「悪魔が出て行くとき、子供たちがみんな喰われた」という逸話はなんとも不甲斐ない。

この高齢出産に関して、ある可能性が指摘されている。
上記の仮説群に含めなかったが、『生まれた奇形児が悪魔とされたのではないか』というものだ。

何かしらの先天的な障害を持って生まれ、そのまま森に捨てられた――。それが伝説の原型になったのだという。

この言説の説得力を補強するキーワードに『高齢出産』が使われる。
過去に「35歳を超えると、羊水が腐る」などと発言し、糾弾された歌手がいたが、『高齢出産=先天異常が起きやすい』というイメージを持つ者は多い。
50歳を超えたデボラ・リーズもそうだったんじゃないか、というワケだ。

浅学のオカクロ特捜部としては、この『高齢出産と先天異常』について、その因果関係を証明するようなソースないしデータを知らないし、俗説なのではないかとも考えている。

試しに『高齢出産』といくつかのキーワードを組み合わせて検索してみれば、ソースの明示のないWELQチャイルドのようなサイトばかりが引っかかる。

これらの多くは「加齢とともにリスクが高まる!」としておりグラフなども提示してくるが、やはり医学者の監修はないし、グラフの元になったデータも定かでなく、やはり文責も負わないとしている。そうして不安をあおっておいて、良く分からないサプリを買わせようとするのだから、生半可なオカルトサイトより身近にある恐怖だといえる。
見なかった事にされがちな方のジャージーデビル図。

後期型ジャージーデビル―下半身強化カスタム図。これほど重点的に下半身を強化されてはローキックだけで沈めるのは難しい。しかし、なんでこうパラメーターの振りかたが極端なんだ。
ちなみに下半身強化タイプは1993年に森林警備員ジョン・アーウィンによって目撃されたもので、道の真ん中に堂々と立ち、アーウィンと数分間見つめ合ったという。
画像出典:ForteanTimes No83



話は逸れたが、「リーズ家だけに先天異常を持った赤子が生まれたワケじゃない」のは明白である。300年前も現代も、先天的な障害を持った子供は生まれている。
ではなぜリーズ家の子だけが『悪魔』とされ、伝説化していったのか?

これは懐疑論者のブライアン・リーガルが、『政敵による中傷の結果』であったと結論づけている。

詳しくはリーガルによるドキュメント『The Jersey Devil: A Political Animal』を参照してもらうとして、端的に言えば『クエーカー教徒内における政争の結果』ということになる。
ニュージャージーにおける出版業の先駆者であったリーズ家の当主が、当地で権力を持つクエーカー教徒たちと出版物に関するトラブルを起こし、対立。

その結果、リーズ家はクエーカー教徒界隈から「ヤツらは悪魔だ!」というデモナイゼーションを受けた。これは『論敵を悪魔化する』という政治宗教の土俵で良く使われた手法で、現代的概念でいえば、いわゆるネガテイブ・キャンペーンと呼ばれる中傷戦術である。

現代でも右派が左派を「売国奴」と呼び、左派が右派を「ファシスト」と呼ぶ構図があるが、これと似たようなモノだろう。

かくしてリーズ家へのデモナイゼーションは成功し、それが長い時間を経るうちに『政争』部分が忘れ去られ、『リーズ家=悪魔』という断片だけが残った――というわけだ。

ブライアン・リーガルは広範囲にわたる文献調査をおこなった結果として、ちまたで囁かれているジャージーデビル伝説に疑問を呈している。
たとえば1740年に悪魔祓いなど行われていないという指摘。
たとえば「ジャージーデビルに関する1735年の記述」発見したと民俗学者フレッド・マクファーデンが主張したが、その主張を裏付ける引用または文献は公表されていないという指摘。

この真っ当ではあるが少しいやらしい攻撃は、未確認生物に関する著作を多く持つローレン・コールマンにまで飛び火し、「コールマンの本、面白いけど、引用とか参考文献とかちゃんと提示しろよな」と噛みついている。

リーガルはジャージーデビルが最初にメディアに登場したのが1859年5月の『Atlantic Monthly』紙に掲載されたW・F・メイヤーの記事であったと指摘し、『怪物』の目撃報告の大部分は20世紀になって始まったものだ、とバッサリ。
これらの『怪物』情報が、『悪魔化されたリーズ家』と組み合わされ神話を形成した――ということだ。伝言ゲームよろしく、人から人に伝わる際、様々な情報が付加され、捉えどころのない都市伝説を形成する――。

ジャージーデビルをして「日本でいうところの、口裂け女」という言説はかなり的を得ていたのかもしれない。

少し余談になるが、この伝言ゲームが間違いを生む事例がいま我々の目の前で起こっている。
日本版Wikipediaの『ジャージーデビル』の項を見れば、そこに

この「リーズ家の母親」はジャネット・リーズという実在の人物で、少なくとも12人の子供がいた記録が残っている[1]。

と書かれている。
12人の子を産んだリーズ家の人間はデボラ・リーズであるのだが、これはおそらく、父親のジャフェットと勘違いした結果の記述かと思われる。
参考文献として挙げられている文末の[1]

『Documents Relating to the Colonial History of the State Of New Jersey, 1st Ser., Vol. XXX』
となっており、我々が先ほど確認したものと同じ。ゆえに翻訳時のミスと思われる。

興味深いのが、この『ジャネット・リーズ』でgoogle検索をかけてみると、ワラワラと引っかかること。もちろんジャージーデビルを扱ったサイトで。
ブライアン・リーガルが「大多数の出版物やウェブサイトは、コピーやリライトを生み出すばかりでソースにあたろうともしないんだぜ?」と苦言を呈しているが、海外も日本も状況は同じらしい。

ゆえに、今後コンビニなどで売られているUMA本、ないしウェブサイトなどで、「ジャネット・リーズという人物で~」などと書かれているものを見つけたら、それはwiki・ネット情報をコピペ・リライトしただけの手抜き記事だと判断する試金石となる。

あまり性格のよろしくないオカクロ特捜部としては、このままwikiの訂正をせず、ことの成り行きをじっくり眺めていることとする。うふふ。
記事を書くコストを軽視した報いなのである。赤字のオカクロを見習ってほしい。

余談はともかく、様々な写真や目撃情報があるジャージーデビルであるが、現時点でその存在を確定づけるような証拠は一切ない。

ネッシーなりツチノコを追い求めた人たちの多くがそうであったように、ジャージーデビルを追跡していた少女ローラも、後年「ジャージーデビルはいません」という趣旨の発言をした。UMA関係に甘いオカルト・クロニクルとしては、なんだか少しさみしい気持ちになる。
フォート先生、ドイル先生……俺たちまた駄目でした……。

まぁ、アレだ。なんというか、伝説と習合しただけなんだから、仕方ないさ。ガッカリするなよ。ジャージーデビルはいるさ、俺たちの心の中に
と諸兄は優しく肩を叩いてくれるのかも知れないが、心の中とか居てもしかたないじゃないすか。そういうのはいいんすよ。

しかし習合かどうかはわからないが、たしかに奇妙な伝説も多い。

たとえば、ニュージャージーに海賊キッドの伝説がある。

伝説によれば、キッドは集めた財宝を湾内のいずこかに隠し、口封じのため手伝った手下の首を切り落とした。

このとき犠牲になった首無しパイレーツとジャージーデビルが出会い、仲良くなり、いっしょにニュージャージーの湿地帯を散歩している――という牧歌的な話が伝えられていたり、1870年にはニュージャージー沖で、人魚とジャージーデビルが一緒に泳いでいるところを目撃された――という話も残されている。なんだか、かわいい。

リーズ家における13番目の子としては人間社会から追放され、悪魔扱いされ続けているが、こと怪物界では友達を作って案外楽しくやっているのかも知れない。

かくしてリーズ家13番目の子の物語は、これからも続いてゆく。きっと。

■参考資料
Mysterious America: The Ultimate Guide to the Nation’s Weirdest Wonders, Strangest Spots, and Creepiest Creatures (English Edition)
Unexplained!: Strange Sightings, Incredible Occurrences & Puzzling Physical Phenomena
Monsters of New Jersey: Mysterious Creatures in the Garden State
Phantom of the Pines: More Tales of the Jersey Devil
The Jersey Devil: A Political Animal
Mysterious Creatures: A Guide to Cryptozoology – Volume 2
未確認動物UMA大全
新・トンデモ超常現象60の真相
The Unexplained, The: Great Mysteries of the 20th Century
アメリカの奇妙な話〈2〉ジャージーの悪魔 (ちくま文庫)
LO! (English Edition)
;奇現象 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス―事典シリーズ)
Documents Relating to the Colonial History of the State Of New Jersey, 1st Ser., Vol. XXX
Genealogical and memorial history of the state of New Jersey
詐欺とペテンの大百科
;だましの文化史 作り話の動機と真実 (GALEブックス)
未確認動物UMAの謎 (ほんとうにあった! ? 世界の超ミステリー)
Wikipedia-ジャージー・デビル(和/英)
find a grave
cryptomundo
アトランティック郡公式サイト内-Jersey Devil – Fact or Fiction?
Devil Hunters:閉鎖




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FBページにて編集後記再開しました。

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  • 10/18

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    twitterにて次回記事候補として挙げていた『セイリッシュ海の足首事件』ですが、もうすぐ発売になる洋泉社さんの『怪奇秘宝 戦慄編』にて掲載させていただきました。
    61uq5cvLg3L._SL250_ 《発売中。『怪奇秘宝戦慄編 (洋泉社MOOK)
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    当サイトのアイキャッチを気に入っていただけたということで、菅井協太さんのシングル曲「Butterfly 」 のジャケットを担当させていただきました。
    butterflys
    /itunes /googleplay
    /菅井協太公式サイト


    ipad、他タブレットでレイアウトがぐちゃぐちゃになる不具合発生中。修正諦め。


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