都市伝説

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奇妙な事件

続・井の頭バラバラ殺人事件 ―迷宮の追憶から

ブロック状に切り分けられた遺体。バラバラ殺人のセオリーを逸脱し、骨格や筋肉を無視するかのように、ただ22センチごとに手鋸で切断されていた。冷静に解体され、丁寧に梱包され、未明に遺棄された。多くの謎を残したまま未解決に終わった平成の怪事件、24年目の新証言。
奇妙な事件

バネ足ジャック―スプリンガルドと呼ばれた男

19世紀、霧けむるロンドン。ヴィクトリア朝の夜を、奇怪な存在が闊歩した。それは、よく人を襲い、よく跳ね、よく笑い、よく火も吹いた。屋根から屋根へ、闇から闇へ。スプリンガルド――バネ足ジャック。それは、大英帝国黄金時代の怪奇な伝説。
UFO事件史

幽霊飛行船騒動――謎の搭乗員たち

19世紀末の空を、謎の船が飛び回った。それは当時、まだ実用化に至っていなかった飛行船。飛んでいるはずのない空の船――奇妙な搭乗員――その報告が、様々な地方で様々な新聞の紙面を賑わせた。謎の飛行船とその搭乗員。彼らはどこから来て、どこへ行ったのか。
奇妙な話

ジャージーデビル――闇に消えた13番目の子

「これ以上、くるしい思いをするなら、いっそ悪魔の子になればいい」リーズ夫人が口走ると、それは現実となった。産婆は見た。馬の頭にコウモリの翼、そして蹄のついた足に長い尾。それは奇怪な悲鳴を上げてリーズ家から飛び出すと、深く、静かな夜の森へ消えていった。ジャージーデビル伝説。それは悪魔として生まれた、リーズ家13番目の子の物語。
奇妙な事件

井の頭バラバラ殺人事件―迷宮の深淵から

――魚の切り身か、豚肉だと思った。丁寧に梱包されたビニール袋を清掃員が開けてみると、中身は人の足だった。駆けつけた警察による捜索でブロック状に切り分けられた遺体が次々見つかる。その数27パーツ、その寸法22㎝。その動機、その理由、不明。多くの謎を残したまま迷宮入りした平成の怪事件。
奇妙な事件

ワイオミング事件―真実はフィクションの中に

ニュース番組の映像が乱れ、唐突に奇妙な映像が始まった。『333-333-333 これから特別なプレゼンテーションを行う』浮遊感のある音楽とともに、映像が視聴者に語りかけた。お前は病気だ。お前は道を見失った――と。そしてなんら具体的な『提案』もないまま映像は途切れ、事態に気付かないニュースキャスターが平然と選挙戦の行方にコメントする。電波ジャック、ワイオミング事件。真実はどこにあるか。FromWyomingwithhate.アメリカはワイオミング州。のどかな中西部――その中でもとりわけのどかなニオブララ郡の小さなテレビ局で事件は起こった。ローカルニュースの放送中に映像が乱れ、奇妙な映像が映し出された。不気味な人物と幾つかの文章からなるその映像は、なんらかの『表明』かと思われた。以下の映像がその時のものである。簡易的な字幕もつけておいた。この6分ほどの『特別なプレゼンテーション』が放送局が意図しない形で流れてしまった。当時、この映像をリアルタイムで見た者は嘔吐や頭痛などの体調不良をきたし、病院へ駆け込んだものもいた。もちろん「あの気味悪い放送はなんだ!」とテレビ局への苦情も殺到したという。...
奇妙な事件

八丈島火葬場七体人骨事件 ― 解かれなかったミステリー

ある朝、火葬場の炉内にて、無断で燃やされた七体の人骨が発見される。警察が調べるも、不可解な事実ばかりが浮かび上がった。これは誰か? 誰でもない。どこから? どこでもない。有識者は言った。「まただ」と。また、祟りが降りかかったのだ、と。島に伝わる伝説と絡み合い、複雑怪奇な展開を見せた未解決の怪事件。
奇妙な事件

毒ガスの香る町―消えた怪人マッド・ガッサー

夜もふけたころ。ふと目を覚ますと、どこからか甘い匂いがする。それはどんどん濃くなって、やがて吐き気を催させる。ある人は嘔吐し、頭痛にのたうち回り、ある人は意識不明に陥り人工呼吸で蘇生された。目撃者は言う。全身黒ずくめの不審者がいた。騒ぎの直後に去っていった。窓の外にいた。人々を毒ガスで襲った夜の徘徊者――マッド・ガッサー。怪人、狂人、ご用心。
奇妙な事件

熊取町7人連続怪死事件―初七日に友が呼ぶ

シンナー遊びの果てに1人が池で溺死した。まもなく、その友人も死んだ。そして死が感染する。その先輩、友人、同級生。一週間ごとに次々と、一週間ごとに淡々と。1.2km圏内に死が連鎖した。7人目の死者が出たとき、誰かが言った。「自殺は9人まで続く」「次はアイツだ」と。そして、亡くなる直前1人の少女が血まみれでうったえた言葉――「違う、違う」。あの静かな初夏、熊取町で何があったのか。
奇妙な事件

ミイラ漂流船――良栄丸の怪奇

広大な海の波間に漂っていた漁船。廃船のような船体。甲板に散らばる海鳥の羽。そして遺体。干涸らび、白骨化した者、腕や足を欠損した者。失われた腕を探せば、コンロに乗せられた石油缶の中にあった。人食い船、発見さる――各社紙面に記事が躍った。目撃者は言う。いつだか我々は遭難船だと思い近づいたが、いくら呼びかけても乗員は虚ろに立ち尽くし反応しなかった。だから馬鹿らしくなって立ち去ったのだ――と。
奇妙な事件

坪野鉱泉肝試し失踪事件――消えた2人と消えた真実

心霊スポットに行ったきり2度と戻らなかった――。怪談話のテンプレートとも言える話の流れ。それを地で行く事件があった。若い女性が2人、有名な廃墟へ肝試しへ行き、消えた。車ごと忽然と、跡形もなく。恐怖の都市伝説となった失踪事件。まとわりついた誇張やデマ、その誤ったヴェールの向こうに何が隠れているのか。
奇妙な話

偽汽車で行こう――消えた幻の列車

汽車がモクモクと煙を吐き出して走っていると、線路の向こうからもう一台の汽車が走ってくる。あわや正面衝突の危機、汽笛が高く鳴り、ブレーキのけたたましい音が響く。だが、衝突の瞬間、対向汽車は霞のように消える。日本の鉄道黎明期に多発した偽汽車との遭遇事件。
奇妙な事件

青ゲット殺人事件――都市伝説となった事件

雪の降る夜。青い毛布を頭からかぶった男が訪ねてきた。1人目が連れ出され、2人目が連れ出され、3人目が連れ出され、みんな死んだ。様々な都市伝説の源泉となった未解決の怪事件。
奇妙な事件

フィラデルフィア実験――阿鼻叫喚の不可視化計画とその真相

強力な電磁波の力場が駆逐艦エルドリッジを包んだ。やがて、船の姿はぼやけだし、その場から完全に消えた。実験の成功に沸く観測船とは裏腹に、エルドリッジ艦内は叫びと悲鳴に満たされていた。身体は唐突に燃え上がり、精神は錯乱をきたす。霧のように空気に溶けた者もいれば、船体に身体が飲み込まれた者もいた。フィラデルフィア実験、それは公表されなかった極秘プロジェクト。
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