超人

スポンサーリンク
奇妙な事件

バネ足ジャック―スプリンガルドと呼ばれた男

19世紀、霧けむるロンドン。ヴィクトリア朝の夜を、奇怪な存在が闊歩した。それは、よく人を襲い、よく跳ね、よく笑い、よく火も吹いた。屋根から屋根へ、闇から闇へ。スプリンガルド――バネ足ジャック。それは、大英帝国黄金時代の怪奇な伝説。
奇妙な事件

神のいないエデン――フロレアナ島のアダムとイブ

あるひと組のカップルが南海の無人島に降り立った。彼らの目的とする『楽園作り』――各国のメディアが面白おかしくそれを報じ、その成りゆきを見守った。だが世間がコメディだと思っていた物語は、やがてホラーとなり、ミステリーにもなった。春も秋もなく、ただあるのは永遠の夏。手造りの楽園――そこで何があったのか。
人物

フローレンス・フォスター・ジェンキンス―世界一有名な無名歌手

「人々は――私が――歌うことができないと言うかも知れません」音楽の殿堂、数々の名演が行われてきたカーネギーホール。その壇上である日、ある女が伝説となった。素朴なピアノ演奏をバックに、次々に披露されるオペラの難曲。押しかけた観衆は自分がいったい何に直面しているか、よく理解できないでいた。あるものは言った「彼女は、とにかく何かをやった」あるものは言った「彼女の歌声は――そう、輪姦される七面鳥のようだった」
人物

誰も知らない、世界最長の物語―ヘンリー・ダーガーの秘密

ある老人が亡くなった。彼には友人も身寄りもなく、彼を知る者は、彼の名前しか知らないと言った。彼の部屋を片付けようとしたアパートの管理人はそこで、異様なものを発見する。300枚を超える巨大な極彩色のイラスト、膨大な1万5000ページに及ぶテキスト。そのテキストにはタイトルがあった。『非現実の王国で』これは、誰も知らない、世界で一番長い物語。
人物

サンジェルマン伯爵――時空の旅人

不老不死。そう噂された男がいた。その男は数カ国語を流暢に話し、キリストの死に立ち会い、ルイ15世に謁見しナポレオンに助言し、ダイヤの傷を消し、予言めいた発言もした。世界のあちこちに現れ、世紀をまたいで生きる男――伝説の錬金術師は今も生きているか?
人物

アンジェリン 不可解なる看板娘の恐怖

あるときLA市内のビル上に巨大看板が現れた。セクシーな美女と電話番号の他には『ANGELYNE』と書いてあるだけの看板だ。電話をしてみても、何を宣伝するわけでもない。不可解なまま看板は増え続け、世界中で看板の目撃報告がなされはじめた。謎の女アンジェリン、誰もが知る、そして誰も知らない人物。
人物

ダニエル・ダングラス・ホーム 19世紀最大の霊媒

「皆様が気軽に訪ねて来てくだされば、私は喜んで精一杯それをお見せしましょう」男はこう言って、宙に浮いた。炎に頭を突っ込み、触れずにアコーディオンを奏でた。彼の名はD・D・ホーム。その男、最強の霊媒か、最高のペテン師か。
人物

コーラル・キャッスル いつか、彼女と住むための城―エドワード・リーズカルニン

恋に破れた青年がいた。彼は結婚を誓った恋人に結婚式前夜に婚約破棄を申し渡される。傷癒えぬ青年は彼女が戻る日を待ち望み、城の建築を始めた。30年後、そこはコーラルキャッスルと呼ばれる。そこは、たったひとりの珊瑚城。
人物

アメリカに皇帝がいた――ジョシュア・ノートン1世

1859年、9月17日。サンフランシスコ・ブリテン紙の編集長は奇妙な人物の訪問を受けた。その人物は編集長の部屋に入ってくると唐突に言った――。「私は、合衆国皇帝ノートン1世である」
スポンサーリンク