奇妙な話

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奇妙な事件

続・井の頭バラバラ殺人事件 ―迷宮の追憶から

ブロック状に切り分けられた遺体。バラバラ殺人のセオリーを逸脱し、骨格や筋肉を無視するかのように、ただ22センチごとに手鋸で切断されていた。冷静に解体され、丁寧に梱包され、未明に遺棄された。多くの謎を残したまま未解決に終わった平成の怪事件、24年目の新証言。
奇妙な話

ジャージーデビル――闇に消えた13番目の子

「これ以上、くるしい思いをするなら、いっそ悪魔の子になればいい」リーズ夫人が口走ると、それは現実となった。産婆は見た。馬の頭にコウモリの翼、そして蹄のついた足に長い尾。それは奇怪な悲鳴を上げてリーズ家から飛び出すと、深く、静かな夜の森へ消えていった。ジャージーデビル伝説。それは悪魔として生まれた、リーズ家13番目の子の物語。
奇妙な話

ファティマに降りた聖母――7万人の見た奇跡

牧童の前に現れた聖母は天を背負い、言った。これから言うことは、誰にも喋ってはなりません――。恐ろしい3つ預言を残し、遠からず訪れる牧童の死を予告し、そして集まった7万人の前で奇蹟を起こして見せた。ローマ教皇が卒倒し、バチカンが隠匿し続けた第3の預言。そして踊る太陽の奇蹟。あの日、ファティマで何が起こったか。
奇妙な事件

ワイオミング事件―真実はフィクションの中に

ニュース番組の映像が乱れ、唐突に奇妙な映像が始まった。『333-333-333 これから特別なプレゼンテーションを行う』浮遊感のある音楽とともに、映像が視聴者に語りかけた。お前は病気だ。お前は道を見失った――と。そしてなんら具体的な『提案』もないまま映像は途切れ、事態に気付かないニュースキャスターが平然と選挙戦の行方にコメントする。電波ジャック、ワイオミング事件。真実はどこにあるか。FromWyomingwithhate.アメリカはワイオミング州。のどかな中西部――その中でもとりわけのどかなニオブララ郡の小さなテレビ局で事件は起こった。ローカルニュースの放送中に映像が乱れ、奇妙な映像が映し出された。不気味な人物と幾つかの文章からなるその映像は、なんらかの『表明』かと思われた。以下の映像がその時のものである。簡易的な字幕もつけておいた。この6分ほどの『特別なプレゼンテーション』が放送局が意図しない形で流れてしまった。当時、この映像をリアルタイムで見た者は嘔吐や頭痛などの体調不良をきたし、病院へ駆け込んだものもいた。もちろん「あの気味悪い放送はなんだ!」とテレビ局への苦情も殺到したという。...
奇妙な話

獣人ヒバゴン ― 昭和の闇に消えた幻の怪物

『謎の怪物あらわる!』奇怪なニュースが全国紙を賑わせた。神話が息づく中国地方の山奥で直立二足歩行する獣人が目撃された、と。目撃報告は増え続け、さまざまな人々が現地に押しかけた。そして、怪物はある日を境にパタリと消えた。謎の獣人、ヒバゴンは何処へいったか。
奇妙な旧世界

ラピュタは本当にあったのか―空飛ぶ城塞伝説

空を見上げれば、城が飛んでいる。龍の巣の中に廃墟となった街が隠れている。それらはファンタジーの世界だけに存在すると人は言う。だが本当にそうなのだろうか?様々な文献から『空飛ぶ街』伝説を追ってみよう。
奇妙な話

偽汽車で行こう――消えた幻の列車

汽車がモクモクと煙を吐き出して走っていると、線路の向こうからもう一台の汽車が走ってくる。あわや正面衝突の危機、汽笛が高く鳴り、ブレーキのけたたましい音が響く。だが、衝突の瞬間、対向汽車は霞のように消える。日本の鉄道黎明期に多発した偽汽車との遭遇事件。
奇妙な話

神隠し――ここは、人の消える国。

ある日、人間が忽然と消える。乗った馬の上から、入浴中の全裸のまま、あるいは隠れんぼで隠れたまま――。帰ってくる者がいれば、二度と帰ってこない者もいる。その時なにが起こったのか。手元に残された様々な事例から神隠しの裏側にせまってみよう。
奇妙な話

ペイシェンス・ワース 本物のゴースト・ライター

ウイジャ盤で呼び出された霊は、次々にアルファベットを指していった。綴られてゆく文字は、やがて文章となり、文節となり、小説となった。やや冗長で、やや難解で、ややウザい。それは『TheSorryTale』と題され出版された。孤高の幽霊作家ペイシェンス・ワースのデビュー作である。
奇妙な話

キツネの送りびと――ゴーマンストン子爵家の守護者

由緒正しき貴族がいた。ゴーマンストン子爵家――その血筋に古来から妙な噂がついて回る。「人間を装っているが、ヤツらはキツネに違いないぞ」忌み嫌われていたキツネたちが、ゴーマン城を囲んだ夜、一体なにが起きたのか。
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