憑きもの

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奇妙な事件

セイラム魔女裁判―清廉潔白のグロテスク

少女たちが被告とされた女を指差しながら悲鳴をあげる。その女が魔術を使っている、と。少女たちの全身は痙攣し、法廷の床にのたうち回った。およそ常人らしからぬ形に手足が捻れた。被告が身振り手振りに自らの潔白を主張すると、その手足の動きと寸分たがわぬ動きを少女たちが見せる。異様な光景だった。「そして、無実の女たちが魔女として吊された」そう研究家は言う。その一方で「だがその中に本物の魔女もいた」とも。黒歴史の村セイラムにいったい何があったのか。
奇妙な話

神隠し――ここは、人の消える国。

ある日、人間が忽然と消える。乗った馬の上から、入浴中の全裸のまま、あるいは隠れんぼで隠れたまま――。帰ってくる者がいれば、二度と帰ってこない者もいる。その時なにが起こったのか。手元に残された様々な事例から神隠しの裏側にせまってみよう。
奇妙な話

キツネの送りびと――ゴーマンストン子爵家の守護者

由緒正しき貴族がいた。ゴーマンストン子爵家――その血筋に古来から妙な噂がついて回る。「人間を装っているが、ヤツらはキツネに違いないぞ」忌み嫌われていたキツネたちが、ゴーマン城を囲んだ夜、一体なにが起きたのか。
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